私は、ここ数年アジア地域の平和構築のために、
アジアの女性たちと連携し自立を支援するNGO活動に取り組んでいます。
21世紀は平和な時代と望んでいたにもかかわらず、
残念ながら今、地域紛争は日常的に世界のあらゆるところで起こっています。
紛争の影で常に被害を受けるのは、子どもや女性など立場の弱い人ばかりです。
しかし、アジアの国々に行き、悪条件にもめげずに明るく、
希望をもって生きている女性たちに会うたびに、
彼女たちの前向きな姿に感動すると同時に、
国を越えた地球市民としての意識と連帯をも感じます。
私はこのNGO活動を通して、内なる国際化に目を向けた時、
理不尽な権力や暴力により、
苦難な生活を強いられている女性たちの課題に直面するようになりました。
それぞれ抱えている背景は違うものの、
共通しているのは力の強い者が、
弱い者を自分の価値観に押し入れようとする多様性を認めない画一された姿です。
それはまさしく、「戦争」に通じる構造です。
現在、〈共同の家プアン〉のような緊急避難した女性たちを、
中期的にサポートするステップハウスの必要性は 認められつつあります。
今後は、地域で活動している市民や団体と連携しながら
〈共同の家プアン〉としての中間施設の機能を高めていきたいと考えます。
今後とも、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
2004年10月
プアン代表
郡 司 真 弓
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